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◆50歳代で50%、60歳代で60%が前立腺肥大に・・・ |
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年を重ねるにつれ、「オシッコの勢いが衰える」「尿が出るまでに時間がかかる」「夜のトイレの回数が増えた」などといった排尿機能の悩みを持つ方が増えているようです。こういった症状の多くは前立腺肥大による尿道の圧迫が原因かと考えられます。
「前立腺」は膀胱の出口付近にある臓器で、ちょうどクルミ程度の大きさで、尿道を取り巻くようにあります。この前立腺が肥大することで尿道が圧迫され症状が出てくるのだと考えられます。
オシッコのトラブルの原因でもうひとつ考えられるものがあります。それは、神経過敏(交感神経の緊張によるもの)です。自律神経のバランスが乱れることでも症状を引き起こし、時には悪化させることもあると考えられます。治療には前立腺肥大と一緒に自律神経の部分の改善もしていくべきだと考えます。
ヨーロッパでは前立腺肥大に対し植物由来のノコギリヤシ果エキスが使われており効果を挙げております。日本でも漢方薬を用い一人一人の証に合わせたお薬を選び効果を出しております。
年だからと諦めないで対策を! 努力次第でずいぶん違いますよ。
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◆前立腺肥大症のレベル |
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前立腺肥大症には症状によって3つのレベル(第1期、第2期、第3期)があります。
多くの方は第1期と第2期で、この時期に早めの対策を取られると改善しやすいと考えられます。ですが、第3期まで進んでしまいますと第1期や第2期よりも治療にかかる期間は長くなると考えられます。早めの対策が快適な生活への第一歩だと思います。
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第1期(頻尿) |
軽度 |
●2時間以内に尿意をもよおす
●夜中にトイレへ行く |
第2期(残尿感) |
中程度 |
●排尿後、すっきりしない
●いきまないと出にくい |
第3期(閉尿・膀胱拡張) |
重度 |
●なかなか出ない
●尿を漏らす |
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◆前立腺がん・・・・ここ数年、増加 |
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前立腺がんは、これまで日本人には比較的少ないものでしたが、欧米では前立腺がんは男性のガン死亡の約20%を占めるほど頻度の高い病気です。
しかし、生活習慣の欧米化などの変化に伴い、前立腺がんの患者さんが急増しているといわれております。前立腺がんの死亡者数は過去5年間の統計から確認するとほぼ2倍にまで増えており、今後更に増えていくとも言われております。
前立腺がんは尿道から少し離れた外側にできるため、初期症状はほとんどありませんが、ある程度がんが成長してくると前立腺肥大症と同じような症状が現れてきます。
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◆前立腺炎 |
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前立腺炎は主に細菌性によるものです。大腸菌や淋菌などの感染により前立腺が炎症を起こしてしまいます。また、冷え性やアレルギー、ストレスといったものも前立腺に炎症が起こります。
残尿感や頻尿などの症状が出てきますので、早めに炎症を抑え治療することが大切ですね。 |