私はこう見えても小さい頃は体が弱い方でした。また、姿勢が悪く背骨が曲がってコルセットを使って矯正したこともあります。
今まで多くの方々を治療してきて思ったことは、慢性病の治療は背骨の矯正と同じ感じだなということです。他にも例えようがあるとは思いますが・・・。
どうしてかというと、皆様もご存知のとおり子供の骨は柔らかく、常時悪い姿勢をしていると簡単に姿勢が曲がってしまいます。
『 曲がった状態 = 病気 』
「鉄は熱いうちに打て」というように背骨の矯正も発見してすぐ矯正をすれば、骨が柔らかいため早い段階で姿勢が正されます。
『 背骨の矯正・コルセット装着 = 病気の治療 』
通常は背骨が曲がっていれば発見次第すぐに矯正をしますが、病気の治療はすぐに取り掛かる場合とそうでない場合があります。
○短い場合 : 骨は柔らかく矯正されやすい = 早期発見早期治療で改善しやすい
○長い場合 : 骨は硬くなり矯正されにくい = 病態が固まり、改善に時間がかかる
また、コルセットを毎日装着するのとそうでない場合とでは、矯正されるまでの時間が大きく異なってきます。これはお薬についてもいえることです。
『 コルセットの装着頻度 = 薬の服用状況 』
○毎日装着 = お薬を飲み忘れない ⇒ 順調な改善につながる
○着けたり着けなかったり = 飲み忘れ、飲んだり飲まなかったり
⇒ 改善に時間がかかり、症状の波もある
毎日気をつけることも同じです。
『 正しい姿勢を意識すること = 食養生・生活養生 』 です。
○正しい姿勢を意識する = 養生を守る
○意識しない = 不養生
治療の終了も同じことが言えると思います。
『コルセットを手放す = お薬の終了・完治 』
矯正されたからコルセットをすぐにやめてしまうと、また曲がってしまう可能性は大きいと思います。人間は骨だけで立っているのではなく、その周りにある筋肉の力も非常に重要な働きをしています。この筋肉を強化してあげないと再度曲がってしまうと思います(ちなみに私は水泳をして鍛えました)。
慢性病の治療も同様で、数値が戻ったから止めるのではなく、徐々にお薬の量を減らしても正常な状態を維持できて安定した状態が続くようなら治療終了をされても再発の可能性が低く、もし再発しても早い改善が見込めると私は思います。糸練功の合数が「10合の±」の状態が数ヶ月続く状態が1つの目安です。病態によって3ヶ月から数ヶ月と幅があるので相談の時にお話していきますね。
慢性病の治療と背骨の矯正、似ていませんか?
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