心と体は連動します |
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好きな人とお話をし始めるときや大事な試験や試合の前になったりすると心臓がドキドキしたり、トイレが近くなったりした経験は多くの人が持っているはずです。これは自律神経(心)のコントロールが乱れたために起きる体の変化です。つまり心や気持ちが動くと体の働きに変化が生じることがいえます。ですが、1時間も話していればドキドキしていたものはなくなり、試験が終わればトイレにちょくちょく行くこともなくなりますよね。
要するに、心から体への間違った刺激が続かなければ正常であり、続く場合が心身症となります。
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心身症になりやすいタイプ |
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一概に断定できませんが、次のような方に多いようです。
・仕事を一人で抱え込まれるような方
・頑張りすぎる方
・責任感が強い方 など
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心身症は体を動かして治す |
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心身症の治療として、大滝漢方堂ではもちろん漢方薬による治療を行っております。ですが、漢方薬だけで心身症が改善することは難しく、乱れた生活習慣や食生活を見直していただくことが前提です。
また、当店では交感神経と副交感神経の切り替わりなども重要と考え、その切り替えの養生として運動も大変重視しております。自律神経に問題があると考えられる皆様には漢方治療と併用して運動をしていただくようにアドバイスしております。もちろん激しい運動ではなく毎日続けられる程度のもので散歩でもいいと思っております。
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化学薬品による治療とは・・・ |
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心身症では不安やうつのような症状を伴うことが少なくありません。したがって病院ではこれらの症状を軽減するために向精神薬を用い症状を軽減させようとします。以前は依存性の高いお薬が良く使われておりましたが、今現在は依存性がないと考えられている『SSRI』というお薬が使われているようです。ですが、これらはあくまでも症状を軽減するもので、心身症を治すものではないということです。
当店では漢方治療に『爽爽』といったものをプラスして治療する場合がございます。爽爽にはセロトニンとの関係があるようで、セロトニンの不足によって神経伝達に支障が出る場合に有効と考えております。
当店で治療をされている方は、病院のお薬を飲んでおられる方もまだお飲みになっていない方も両方おられますが、漢方治療は病院の治療と併用されても問題ないようになっております。
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心身症の予防 |
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心身症にならないことに越したことはありません。なら、どうしたらいいのでしょうか・・・。
特に上記に書いたようななりやすいタイプの人が気をつけないといけませんよね。まずは@ゆとりをもつことです。時間的なゆとりだけでなく、生活全体のゆとりをもつようになれれば、気持ちにもゆとりがもてます。A運動をすることです。不安になったり心配事が増えたりすると頭の中ばかり働いてしまい体を動かすことがお留守になりがちです。気分転換という意味でも毎日のちょっとした運動を欠かさずしましょう。B周りの人と助け合うこと。自分ひとりで何もかも処理してしまうと思考回路がショートしてオーバーヒートしてしまいます。周りの方に悩みを打ち明けて背中にしょっている荷物を少し肩代わりしてもらいましょう。 |