尋常性乾癬症について
尋常性乾癬症は、「尋常性」+「乾癬症」という言葉が組み合わさったものです。
『尋常性=ふつう』という意味なのでありふれた乾癬症という意味になります。乾癬症の中ではポピュラーな症状で、乾癬症の9割近くが当てはまります。
症状として乾癬の皮膚では、炎症を起こす細胞が集まって活性化しているため、毛細血管が拡張し、皮膚が赤みを帯びた状態になります。また表皮の細胞が、健康な皮膚と比べて10倍以上の速度で生まれ変わり、生産が過剰な状態になっています。過剰に生産された表皮の細胞は厚く積み上がり、うろこ状となってはがれ落ちていきます。
原因は解明されていないようですが、感染することはないので患者さんと接触することでうつることはありません。
漢方相談について
当店の漢方相談では外用と内服の両面からアプローチしていきます。
通常でしたら期間は比較的短く済むのですが、病歴が長くステロイド剤などを使用されている期間が長いとその副作用が別途出ているケースがあるため、その部分が余計にかかることがみられます。
病気が確定次第、漢方相談をして頂く方が早い改善につながります。
当店にとっては難しい疾患ではない為、一度ご相談いただければと思います。
ステロイド剤による治療は病気を「治す」事ではなく「抑える」ことが主な目的になります。
養生について
食事や季節によって症状の出方が代わります。
季節:一般的に、湿度が高い夏には症状が軽快し、皮膚が乾燥しやすい冬は症状が悪化します。
ストレス:ストレスはあらゆる病状を左右させます。乾癬も例外ではなく季節変化と同様に重大な悪化要因です。生活環境によるものや病気によるものまで人によりストレスの要因は様々です。
食事:この病気は欧米人に多いこと、日本人の食が欧米化してきて増えている状況から考えると肉類や脂の問題が少なからず絡んできているのではないでしょうか。肉よりも魚を多く摂り、食事内容も和食を中心に心がけることが治療をスムーズにしていく意味でも有効と思われます。
また、甘いものの摂取も控えられると良いでしょう。
病院治療について
1.外用療法
ステロイド剤で炎症を抑えたり、ビタミンD3外用薬で細胞の増殖を抑制
2.光線療法
紫外線の照射
3.内服療法
4.注射または点滴による治療