関節痛・神経痛の漢方相談

しっかり取組んで痛みを軽減していきましょう。状況に応じたアドバイス

関節痛・神経

 関節痛・神経痛は治療と養生で改善・治る可能性が高い病気です。
 ですが、年齢や生活環境に左右されやすい面がある病気でもあります。
「治療」:良い方向へ向かいます。
「養生」:関節痛や神経痛を引き起こした原因の負荷をかけ続けていると治りが遅かったりします。
 要するに治る為には治療以外に『養生』という治療が欠かせません。
 関節痛や神経痛を引き起こした原因を考え、それにどう対応するかも一緒に考えてみましょう。

年齢による痛みの改善への影響

神経痛・関節痛は年齢を問わず患うものですが、やはりお年を重ねた方が多いですよね。
その原因としては、加齢による骨や筋肉の衰え、再生力(細胞賦活力)の低下によって負荷が増え傷めた細胞が再生する細胞を上回ってしまうため、神経痛や関節痛の治療にとって「老化」は天敵となります。
その点、若い人ほど治る力が高いので改善がしやすい状態になります。

<改善に影響するポイント>
①年齢:加齢によって治る力が下がり、関節への負荷が高まります。
②細胞再生能力:細胞の賦活作用の力強さによって改善のスピードに違いが出る。
③骨:骨の強さ・密度が適正でないと改善が鈍い
④筋力:体を支える筋力が充実しているか

養生や生活環境による影響も改善に関わってきます。
避けられない負荷もあると思います。それをどう対処していくかを一緒に考えましょう。
◎加齢(老化)が関係する神経痛・関節痛の治療には終わりがないと思ってください。老化がストップすれば治療も終わりがあるのですが、老化を食い止められない以上良い状態を維持するための最低限の治療を継続(悪くならない為の治療・養生)していくことで比較的痛みがない生活を続けていくことが可能になります。治療をやめると時間と共に悪化する可能性が高くなります。

各関節痛と対策

関節痛といってもいくつかあります。顎関節痛・頚椎症・肩関節痛・腰痛・股関節痛・膝関節痛と言ったものが代表的でしょうか。どの関節痛が治りやすいと思いますか。
実は上にある顎関節痛が治りやすく、一番下にある膝関節痛が治りにくいものになります。それは、重力(重み)が大きいほど負荷が大きくなるからです。
ー対策ー
 それぞれの痛みに対して共通した対応で良い方もおられれば、それぞれの痛みに対応した別々の方法が必要な場合もございます。それを導き出すのが当店のお仕事になります。
<炎症>
 全ての痛みはまず炎症から始まります。
 ここでしっかり炎症を取り払うことで、改善も早くなり酷くならずに済むようになります。だから早めの対策が肝心なのですが、当店のようなお店で相談する頃には病状が進んでしまっているケースがほとんどです。

<再生の問題>
 引き続き炎症の状況があるのですが、そこに再生スピードの低下が加わってきます。
 体の細胞というのは常に壊れては再生をして入れ替わっていくのですが、再生スピードが壊れるスピードに負けすぎている状況になると改善が鈍くなるだけでなく、どんどん悪化していくようになります。再生スピードの低下にもいくつか原因があります。そこを探し治療していくご提案を当店がしております。ただ単にカルシウムやコンドロイチン、グルコサミンを摂っているだけでなく実になる摂り方をアドバイスします。
 
<神経伝達>
 「不通則痛」という言葉があります。「通りが悪ければ痛む現象が起きる」と言う意味です。ここで言う「通り」ですが、「血」と言ったり「気」と言ったりしますが、当店では単純に「神経伝達の流れ」で患者さんにお話をしています。腰椎のヘルニアによりコブができ神経を圧迫すると神経伝達が低下し下肢が痺れたり痛んだりしますが、治療をすることで神経伝達がスムーズになり痺れや痛みが軽減または消失します。もちろん、ヘルニアのコブはそのままある状態です。

適切な対応をすることで今の状態よりの快適に過ごせるようになります。いくつか病気を持っている方にとっては優先順位をつけて何をまず優先して治療しないといけないかというものはございますが、そういったご相談もお受けしております。全てはQOL(生活の質)の向上のために。

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