不妊症漢方相談

妊娠し易い体作りをお手伝いしています。

不妊症は女性だけ、男性だけと言った片方だけの問題ではない

 不妊症で診察を受けるとどちらかに問題がある場合もあれば、お互いに問題が有る場合もあるかと思います。
 ですが、どちらかに問題があってもパートナーがその問題を補ってあげることが重要だと思います。
 何も問題のない夫婦の場合 夫:婦=50:50 =100 とした場合
 女性の方に何かしら問題があると  夫:婦=50:30 =80に
 ここで夫婦が一緒に取組むことで  夫:婦=60:40 =100といった状況になる可能性が有ると考えます。妊娠するための力を一緒に取組むことでパートナーを助けましょう。

男性不妊症は“精子”だけの問題ではない

①精巣で精子が作られない : 精子工場の機能低下
  a)精子を作るおおもとの細胞がなくなっている。
  b)精子が途中までしか作られない。
  精子減少症ともいわれる。

②精液に異常がみられる
  a)精液量の異常・・・精液過少症
  b)精子数の異常・・・精子減少症、無精子症
  c)精子の運動率の異常・・・精子無力症、精子死滅症
  d)精子の形態の異常・・・精子奇形症

③射精がうまくいかない・・・EDにも関係が
  陰茎(ペニス)に身体的な異常がある場合と、精神的(ストレス)なものが
  理由で機能しない場合とがあります。

  ※精液の正常値(WHO基準)
    ・精液量     2.0ミリリットル以上
    ・精子濃度    1ミリリットルあたり2000万個以上
    ・精子運動率   50%以上(高速直進精子25%)以上
    ・精子正常形態率 15%以上

 男性不妊の原因は精子の問題がほとんどで、その原因を引き起こしているのはストレスや腎虚などがあります。
 当店では一人一人の証を見つけ、解決方法をご提案し食養生も考え改善していきます。腎虚とストレスとでは治療方法は異なります。
 現代社会では環境ホルモンやストレス、不規則な生活や偏食など様々な因子によってここ20年間で精子量が3分の2に減少し、運動率の低下や奇形率が上昇傾向にあると言われています。

精子の活動率アップ 精子の数を増やすには・・・

 漢方と精子をを農作業に置き換えて説明します。
 皆さん、畑を耕し収穫をする際、美味しい作物を沢山収穫したいですよね。
    「美味しさ」=「精子の活動率」
    「収穫量」=「精子数」
    「畑(耕地面積)」=「精子を作り出す細胞の数」 
    「人」=「漢方薬」
     になります。
 当店では「精子を作り出す細胞の数」は漢方で増やすことは難しいと考えております。と言うのは「耕地面積を増やす」ことが難しいためです。そこで限られた面積の中で、より多くの美味しい作物を作り出すかが重要になってくると言うことです。耕地面積100の内3割しか機能しない場合30になりますが、耕地面積50でも8割が機能すれば40ということになります。それでもって、美味しい作物(=活動率が高い精子)を作り出せれば男性不妊の原因を克服できていくと思われます。

 インターネットなど広告で「マカが良い」、「高麗人参が良い」など言われていますが、原因は人それぞれです。「生殖機能の問題」だけで精子の状態が低下するわけではありません。「精神的な問題」なども絡んできます。的確な治療を選択してください。

ED対策

 器質的問題はなく機能性の問題が多いかと思います。
 また機能的問題と言っても、多くは精神的な面から来る影響が占めており、機能としては実際に問題はないのでしょうが、いざその時になると・・・。
 根本的な原因は“脳”にあると考えます。
 反射以外は全ての物事は脳からの指令に基づき、体が反応し動きます。
 当店では自律神経を中心に治療プランを組み立てていきますが、こういった病気はなってみたことが無い人には本人の辛さは伝わらないものです。周りのご家族、特にパートナーの方にとっても辛いことではあるでしょうが、ぜひ一緒に取り組み、よき理解者の一人になって頂ければと思います。
 ただ薬を飲めば良い、カウンセリングを受ければいい。と言うことではないです。病気を治療する際、生活養生や食養生が重要で欠かせないのと同じように精神的な養生というのも同じくらい大事だと考えます。

前のページへ