からだの雑音が聞こえてくる・・・
音源はないはずなのに、音が聞こえてくるのが耳鳴です。健康な人でも防音室に入ると何らかの音が聞こえてくるし、敏感な人になると周囲が寝静まったあとに感じることもあります。これは耳という器官がきわめて敏感にできているために血管の中を血液が流れる音とか、筋肉や関節の動きの音など、身体の内部の雑音をキャッチしてしまうからです。
ところが、昼間、周囲がにぎやかなのにもかかわらず、音がきこえてくるというのが、病的な耳鳴です。耳は脳の血管に近いため、その異常を比較的早く察知します。
たとえば、高血圧症・糖尿病・動脈硬化などの可能性も考えられます。そのほかにも、更年期障害・メニエル症候群・貧血症・偏頭痛などでも耳鳴を感じます。
なお、耳鳴りは、人さまざまで、「ジンジン」「ジージー」と表現する人もいれば、「カンカン」「ガンガン」「キーン」「ゴロゴロ」・・・という人もいます。